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他人(ひと)の皮を被る 六話

 それからの晃は、由希とデートを重ねつつ、奈津美を呼び出しては調教を続けた。
 晃の目算通り、奈津美は強姦の事実を他人に漏らす性格ではない。
 晃が来いと命じれば仕事を終えたその足でマンションを訪れ、調教を受ける。

 晃は様々な方法で奈津美の肛門を開発した。
 裸にコートを着せて深夜の公園へ赴き、イチジク浣腸を入れて木陰で排泄させた事もある。
 晃の前で自ら尻穴オナニーをするよう命じもした。
 初めは晃を恨めしそうに睨みながら事務的に指を動かしていたものが、
 時間が経つにつれ自らの指に腸液を纏いつかせ、恥ずかしそうに内股になる様は嗜虐心を煽った。


 三度目の調教からは、よほど浣腸が嫌だったのか、自ら腸内を洗浄してくるようになった。
 晃はその度にどうやって綺麗にしてきたのかを訊いた。
「ここへ来る途中のコンビニで、浣腸を入れてよ……」
 奈津美の答えを、晃は様々に想像する。
 これほどの美人がコンビニのトイレに入り、浣腸を入れて音を立てて排泄する。
 店内の人間はどう感じただろうか。
 その妄想を語り聞かせながら奈津美の尻穴を嬲ると、たちまち肛門がきゅうと締まり出す。
 人一倍プライドの高い奈津美は、人一倍のマゾヒストでもあった。
 そして面白いことに、同じく晃の前でマゾヒストである由希と絡ませると、
 由希の方がサディストになってしまうのだ。

 奈津美の調教を始めてから一ヶ月、心はともかく尻穴を始めとする性感はすっかり開発された頃、初めて奈津美と由希を絡ませた。
 余計なことを話せば調教記録をばら撒く、と脅しを掛けた上で奈津美に目隠しをし、由希にメールを送る。
『職場で男漁りをしている女に目を付けられた。家にまで押しかけてきて困っている』
 という内容だ。

 由希はスワッピングの一件以来、以前にも増して晃に依存するようになっていた。
 妄執というか、偏執的というか、ともかく病的な愛し方だ。
 そんな由希であるから、メールを送った20分後には康平のアパートに飛び込んできた。
 そして会話を禁じられている奈津美の服を剥ぎ、散々に謗りながら辱め始めたのだ。
 女が女を憎む気持ちとは、男には想像もつかぬほどドロドロとした恐ろしいものである。
 そんな言葉を晃は聞いた事があったが、その通り。
 由希が奈津美を嬲る様は、晃のどんな責めよりも執拗で陰湿なものだった。

 由希は奈津美を裸に剥くなり、肛門がふっくらとして開発されたものである事に目をつけた。
 そしてその肛門にずぐりと指を差し入れ、かき回し始めたのだ。
「あら、ねえオバサン、なぁにこのお尻の穴?指に絡み付いてくるじゃない。
 毎日毎日このお尻の穴でオナニーしてるんだろうねぇ、イイ歳してとんでもない変態なんだねぇ。
 こんな気が狂ったような性癖のクセに康ちゃんに粉かけるなんて、身の程を弁えなさいよ」
 このように絶え間なく言葉責めを浴びせながら、肛門の中で長く細い指を蠢かすのだ。

 同じ女になじられるつらさか、繊細な指がもたらす心地よさか、
 或いは同性ゆえの性感帯の読みの適切さか。
「うううううう!!!」
 奈津美は由希の尻穴責めにたちまち堪えられなくなってしまう。
 四つん這いの姿勢でいたのが、羞恥のあまり姿勢を保てなくなり、由希に強かに尻を張られて元の姿勢に戻される。

「オバサン、恥ずかしいの?そりゃあ恥ずかしいよねぇ、お尻の中弄くられてるだけで
 こんなにしちゃうんだもん。
 ホラなぁにこの膨らみは。聞いてるの、なぁにこの膨らみは?ねぇったら」
 由希は尻穴を嬲りながら奈津美の膣にも指を潜らせる。
「あああうおお、おおおおぉぉうううあああ!!!」
 恐ろしいほど的確に急所を嬲られるのだろう、奈津美は恥も外聞もなく身悶える。
 その抵抗も後ろから抱え込む由希の指遣いによって巧みに封じられ、奈津美は目隠しを濡らして叫び続けた。

 由希は瞳を怒りに燃やしながら奈津美を嬲り続け、バイブを拾って尻穴に突き入れる。
 晃がする時とで奈津美の腰の跳ねが違うのは、由希が抜き差しの際につける角度の関係だろう。
「どう、子宮の裏に擦れて感じるでしょう?あははっ、お尻の奥から汁が垂れてきたわ、内臓くさい。
 脚も細長くていい女なのに、こんな簡単に腸汁出すなんて、可哀想なブタねぇ!」
 尻穴をバイブで突き上げられながら、由希はさらに辱める。
 奈津美は四つん這いの脚の間からぼたぼたと愛液を滴らせていた。
「どうだ、奈津美。かなり感じてきただろう」
 晃が目隠しを取って囁くと、奈津美は荒い呼吸のまま、汗まみれの瞳で晃を睨みつける。
「はっ……はあっ……そんな、こと……ないわ……!!」
 晃はその気丈さに口笛を吹き、逆に由希は怒りに燃えた目になった。
 奈津美の首を抱え込み、耳元で晃には聞こえない程度に何かを呟く。
 何を呟いているのかは解らないが、奈津美のルージュの引かれた唇が段々と震えだした。

 その日の夜明け頃、奈津美は大声で泣き叫んで由希に許しを請うた。
 まどろみ始めていた晃が見やれば、由希の細腕が肘まで奈津美の肛門に入ってしまっている。
 由希の弁によれば、その状態で奈津美の腸奥のモノを握ったり離したりしているそうだ。
「許して下さい、許して下さい、許して下さい、許して下さい……!!」
 奈津美はばさばさに乱れたショートヘアを由希の胸元に擦り付けていた。
 豊満な身体のあちこちに、由希の嬲り者にされた形跡が残っている。

 この一夜を転機にして、奈津美は坂道を転がるように堕ちていった。


       ※

 今や奈津美も完全に晃の奴隷だ。
 休職期間が終わって出社しても、晃はデスクに座っているだけでいい。
「この案件を頼んだわ、白戸くん」
 直属の上司である奈津美は晃にさも重要そうに仕事を依頼する。
 だがその書類はすでに奈津美が完成させているもので、後は判を押すだけで良かった。
 元より並外れて要領の良い奈津美が2人分の仕事をこなすお陰で、晃は仕事のふりをしながらパソコンで遊び放題、
 営業と言っていなくなる事も日常茶飯事だ。

「白戸くん、話があるの。昼食に付き合いなさい」
 昼休み、奈津美は晃を呼びつけて姿を消した。

「うわ白戸さん、また課長に呼ばれてる……お気の毒ぅ」
「お小言だろうなぁ。まぁ白戸先輩は有望株だし、しょうがないな」
「そうそう。大体あの課長とメシ食って味がするかよ」
「でも最近、課長ちょっと変わってきてないか?ほら、前はずっとズボンしか履いてなかったけど、最近タイトスカートじゃん?
 あれ見て、改めてイイ女だなーって思ったよ」
「あ、俺もだ。あんな高飛車な女を一生一度で良いから抱いてみてぇよなあ。
 商社入ればどんな女でもイケる気がしてたけど、アレだけは絶対に無理だわ」
 オフィスでは同情と嫉妬の入り混じった雑談が交わされる。

 その対象である2人は、社の屋上で身を寄せ合っていた。
「おい。どうなってるか、見せてみろよ」
 フェンスに寄りかかった晃が奈津美に命じる。
 奈津美は周囲を見渡した後、スカートを脱ぎ、ショーツを下げて晃に形のいい尻を向けた。
 その肛門からは純金のアナルパールがぶら下がっている。
 優雅な奈津美にその煌びやかさはよく似合った。
 肛門に入ってさえいなければ。

「朝には全部埋め込んでやったのに、もう3個もひり出してやがるのかよ。ユルユルだな」
 晃が純金の球を弾いて言う。
「お、お願い、もう抜いて……!」
 奈津美は晃を振り返りながら涙ながらに請うた。
 奈津美のそんな顔を見た人間は、社に一人としていないことだろう。
「ふん、仕方ねぇな。いくぞ」
 晃はアナルパールの末端に指をかけ、一気に引きずり出した。
 一球が抜けるごとに柔らかく膨らんだ肛門がひくつく。
 7球連続で引き抜かれると、奈津美は細い叫びと共にへたり込んだ。
「おいおい、もうイッたのかよ」
「ご……ごめんなさい」
 晃はアナルパールを嗅ぎながら奈津美を見下ろす。

「……で、今日はどうする」
 晃が問うと、奈津美は晃の腰に顔をすりつけた。
 晃が笑う。
「……ん、んむ……っちゅ……」
 奈津美は晃を横たえさせ、ファスナーから取り出した逸物を丁寧に舐めしゃぶった。
 逸物が精気を漲らせると、ショーツを脱いでその上に跨る。
 拡張された奈津美の肛門は、はち切れんばかりの晃の逸物をやすやすと飲み込んでいく。
「あっ、あっ、あっ……!!」
 奈津美は晃の上で腰を振りながら恍惚の表情を浮かべた。
「処女の癖にいやらしい顔しやがって。どこに咥えこんでるのか解ってんのかよ?」
「ああっ、わ、わかってるけど……もうお尻が疼いて、一時間だって耐えられないの!」
 奈津美は羞恥に顔を染めながら腰を振り続ける。

 その時、晃のポケットで携帯が鳴った。
 由希からだ。
『もしもし康ちゃん、今お昼休み?ちょうどそっち寄るから、良かったら食事……って、その声!』
 由希は奈津美の喘ぎ声を聞き、語気を荒くした。
『またアンタね!同じ会社だからって、いい加減にしなさいよ!帰ったら覚えてなさい!!』
 電話の向こうで由希が叫ぶ。
「ご、ごめんなさい、我慢ができなかったんです、ごめんなさい……」
 奈津美はひたすら恐縮し、しかし腰は止めない。
 晃はそんな2人のやり取りを聞きながら、青い空を見上げていた。
 幸せだ。
 昔の晃なら想像だにしない幸福に浸っている。全てはあの夜、康平に成り代わった瞬間からだ。

 あれからちょうど二ヶ月になる。
「……たまには、会いに行くか……」
 晃はぼそりと呟いた。

473 名前: 名無しさん@ピンキー 投稿日: 2010/09/25(土) 22:50:56 ID:/UVslnZP
またこのキチガイか…

        ※

 その日の夕暮れ、晃は奈津美にマンションで待つよう命じ、暗い山道を歩いていた。
 今日はマンションに由希も来る予定だ、帰ったら面白い事になっているだろう。
 そう思いながら草木を掻き分けて進む。

 頂上へつく頃には月が出ていた。あの日と同じように暗い水面が広がっている。
 鼓動を揺さぶるような滝の音に、命の根源を思わせる、壮大な水。
 そこへ散った人間を想いながら、晃は静かに呼びかけた。
「……来たぜ、康平」
 恐ろしいほど自分に似ていた男。
 優しく、誰に対しても誠実であった男。
 優劣で言えば紛れもなく優であり、世に必要とされたのに、晃というドッペルゲンガーの為に排除された存在。
 晃は彼の最期の地である暗い水面を見下ろした。

 その瞬間、背筋が凍りつく。

 水面に同じ顔が二つ映っているのだ。晃の顔が一つ、そしてその傍らに、もう一つ。
 晃はゆっくりと横を向いた。
 晃と同じ顔をした、穏やかな笑みの男が佇んでいる。
「こっ……こ、こ…………?」
 晃は言葉が出なかった。総身が恐怖に震えていた。


「……久しぶりだね」
 康平が静かな口調で語りかける。
「僕の生活は、どうだった?」
「お、おお前……、死んだはずじゃねえのかッ!!」
 晃は恐怖に震えながら叫んだ。
 康平は一つ瞬きをする。
「……前に、話したっけ。僕はね、淡白なんだ。
 自分で女性を抱くより、誰かに大切な人を抱かれている時の方が興奮するんだよ」

 康平が一歩踏み出し、晃が後ずさる。

「初めて君を見た時、閃いたんだ。君なら僕の望みを満たしてくれる。
 僕に成りすまして、僕の親しい女性を犯してくれるって。
 興奮したよ。君を影から見守って、由希や奈津美さんがどこかに連れ込まれる度に、
 僕は、
 射精しそうだった」

 康平は細い目を見開いた。いよいよ晃の膝が笑い出す。

「ば、馬鹿言うなよ。じゃあ何だ、ぜ、全部謀ってたとでも言うのかよ。
 日記の文も、抗うつ剤も、休職も。
 あの日俺に追われながら、ここで飛び込んだのも!助かる訳ねぇだろうが!!」
 晃は眼下に広がるダムへ視線を落とした。
 月明かりのおかげで顔こそ映るが、水面までの高さはかなりある。
 岸は断崖絶壁で上がれるような場所がなく、何より流れが速すぎてたちまち濁った滝壺へ吸い込まれてしまう。
 だがそこで、晃はふと気がついた。

 自分はあの日、康平が落ちる瞬間を目にした訳ではない。
 何か大きな質量が落ちる音を聞き、流木に背広が引っ掛かっているのを見て、
 康平が落ちたと思ったに過ぎない。
 ならばあれは、本当に康平の謀だったのか。
 晃に死んだと思わせ、野心の覗く晃を自分に成りすまさせて、どう行動するか楽しむ為の。
 ……ならばその本人が出てきた今、晃はどうなる?

「わ、解ったよ。……今日限りだ」
 晃は懐から康平の財布と携帯を取り出し、震えながら足元に置いた。
「なっ?これでもう、俺はお前じゃねぇ。成りすましはお終いさ」
「ああ、そうだね」
 晃の言葉に、康平が人懐こく笑った。晃はようやく溜めていた息を吐きだす。

 しかし次の瞬間、康平の腕が晃の胸を突いていた。

「…………あ…………?」

 晃は何も理解できぬまま、ゆっくりと遠ざかっていく康平の顔を見つめる。
 枯れ葉でできた地面が眼下から消え、足元には広い、広い黒さが口を開けていた。

 晃の脳裏に思い出が過ぎる。
 由希の笑顔、奈津美の鋭い目つき、レミの肌。自分の顔。
 それらをさらに鮮明に思い起こそうとした瞬間、
 世界は水に満たされる。
「あ、がぼあっ!うごああぁあぶ!あああ、うぐっ、ぶぁあ!!」
 背に焼け付きそうな痛みを感じながら、晃は大量に水を飲む。
 足掻く、足掻く。
 だが掻いても手応えのない水では体が浮かず、むしろ刻一刻と体の中心が下がっていく。
 服が重い。
 脱ごうとするが、水を飲む恐怖に負けて足掻きに戻る。
 胸が重い。
 体が動かない。脳に酸素が行っていない。

「がば、あがう!!ば、ばずげてぐぇ、ゆぎ!なずみ、でび、ごうべい……!!やえろぉ、嫌だ!!
 死びたくない、しにたぐない……じび……だぐ…………らい………………!!!」



      ※

 晃の声はもう聞こえない。
 康平は身を屈め、財布と携帯を拾い上げた。
 そして波紋の広がる水面を見下ろす。
「……成りすましはもうお終い。けどね、一度僕の人生を歩んだ以上は、君も僕なんだ。
 世界には同じ顔をした人間が3人いる。でも白戸康平という人間は、2人いちゃあいけない」
 康平はそう囁いて踵を返した。

 山を下り、歩き慣れた足取りで自らの家へ辿り着く。
 公園からほど近い高層マンションの7階だ。
「あ、お帰りぃ康ちゃん!!」
「白戸くん、お帰りなさい。ちょうど帰ってくる頃だと思ったわ」
 リビングでは、由希が奈津美と並んで遅い夕食を作っている所だった。
 康平はドアを閉め、床を鳴らしてリビングに向かう。

「ああ……今、帰ったぜ」

 康平はそう言って、革張りの椅子に深く身を沈めた。

 目の前の日記を開く。
 二ヶ月前から真っ黒に塗り潰されているページが次々に捲られていき、
 今日の日付からは再び白紙に戻る。


 康平は仄かな笑みを浮かべながら、懐のペンを取り出した。



                    ~  終 ~

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